マンツーマン講座は
- 講師を独り占めできる
- 開始時期や授業時間帯、受講頻度も自由に決められる
そのため、「次の開講時期まで待てない」、「グループ講座の日程だと都合がつかない」、「仕事が忙しいので隔週など受講間隔を自由に設定したい」という方に
おすすめです。
ワイズ・インフィニティでは、スクール開校当初から、業界では珍しいマンツーマンでのレッスンを行っております。当時のマンツーマン授業は、字幕制作ソフトSSTのレッスンのみでしたが、2017年より英語の字幕翻訳講座も開設。基礎科からインテンシブ科までの全課程を一貫してマンツーマンで受講するだけでなく、グループ講座や通信講座と組み合わせて、基礎科だけ・実践科だけなど、特定の課程のみをマンツーマンで受講することもできるようになりました。英日字幕講座だけで修了生は累計40名以上、SST講座や他言語の講座も合わせると200名以上の修了生をこれまでに輩出しています。
マンツーマン講座は、グループ講座と比べて、1.3~1.5倍ほど受講料がかかりますが、講師を独り占めでき、開始時期やレッスンの時間帯、受講頻度も自由に決めることができます。「次の開講時期まで待てない」、「グループ講座の日程だと都合がつかない」、「仕事が忙しいので隔週など受講間隔を自由に設定したい」という方にはおすすめの受講形態です。また、現在ではオンラインで受講することもできるようになったため、遠方にお住まいの方や、家を長時間空けられず通学をあきらめていた方も通信講座以外の選択肢として検討をいただいております。
字幕翻訳講座をマンツーマンで受講しようと思ったのは、どうしてですか?
当時は、WEB制作会社で働いていて忙しく、繁忙期には休日出勤になることもあったので、
土曜日も受講できてスケジュールの融通がきくマンツーマン講座に魅力を感じました。あまりお金を使う機会もなかったので、受講料のことは気になりませんでした。ちょうど通える距離にスクールがあったので、せっかくならば対面の方が密なやりとりができるかなと思い、最終的にマンツーマンで受講することにしました。
WEB制作と字幕翻訳はまったく違う業界のような気がしますが、どのような経緯で字幕翻訳者を目指すことになったんですか。
もともと大学では翻訳の研究を行うゼミに所属し、その中でも私は文学作品の翻訳研究(英語→日本語)をしていました。翻訳に興味はありましたが、当時、英語を仕事にする自信がなかったのと、文芸翻訳の分野はかなり就職先の門戸が狭いと思っていたので、翻訳を仕事にする考えはありませんでした。 WEB制作の知識はまったくなかったので、研修でいちから教えてくれる会社に入りました。大学で放送サークルに入っていたこともあって制作作業は好きでしたし、WEB制作で用いるHTML、CSS、Java Scriptなどの言語は英語が土台になっているので、比較的スムーズに習得できました。
字幕翻訳を学ぼうと思ったのは、卒業後に参加していたゼミの勉強会で、教授からワイズ・インフィニティの山下社長の講演のお話を聞いたことがきっかけです。なによりとても面白そうだと思いました。それに、ちょうどキャリアに悩んでいたときで、動画配信が盛り上がっていた時期でもあったので、もしかしたら翻訳を仕事にできるチャンスがあるかもという下心もありました。
キャリアでの悩みとは、どのようなものだったんですか。
WEB制作作業は楽しかったのですが、社員でずっと制作作業者でいる人はおらず、ゆくゆくは顧客との調整や制作作業者への指示を行う“ディレクター”になるというのが社内の主なキャリアパスだったので、途中から私も制作作業者からディレクターになりました。私は頼みごとをするのが苦手な性格で、顧客と制作作業者の間に立つディレクターの仕事に数年経っても慣れず、自分には向いていないなあとずっと感じていました。だからといって、移り変わりの激しいWEB制作の業界で、ずっとプレイヤーとして制作作業者でいるには、WEB制作が趣味になるほどの情熱がないと難しいだろうなあとも思い、それなら、自分がのめり込める翻訳業界で、プレイヤーとして仕事ができたらいいなと思い、字幕翻訳を学び始めました。
字幕翻訳には映画やドラマだけでなく、企業のウェブサービス紹介映像やウェビナーなどのジャンルもあり、この分野は専門的な用語も多いため、対応できる方が限られてしまうのですが、山上さんは前職での知識もあって、的確で読みやすい字幕をつくってくれると聞きました。翻訳をしていて好きなジャンルなどはありますか。また、翻訳と並行してWEB制作の仕事を続けていたりするんですか。
WEB・サーバー関連は、まったく関わりがない人よりは多少の知識があるのかなと思います。また、現在の事務の仕事で統計学を扱っているので、その手のジャンルも少しは分かります。字幕翻訳をしている人は映画や海外ドラマが大好きという方が多いと思うんですけど、私自身はそこまでではなくて、でも、翻訳として見る映像はなんでも楽しめるタイプなので、ジャンル問わず、手広く依頼いただけたものに向き合うという感じです。 WEB制作は、個人で最新技術を幅広く追うことや最新端末を揃えることが難しいなどの理由もあって、今はもう完全に離れています。その点、字幕翻訳はSSTなどの技術面は移り変わりが激しくない印象なので、安心しています。ただ、両者とも学ぶことが尽きない分野だなと思います。
マンツーマンの授業の雰囲気を教えてください。
私は、対面形式で受講をしたので、教室に先生と1対1でパソコンを挟んで座り(コロナ渦では物理的な距離をとるために大型モニターを使用する形式に変更)、先生が操作するパソコン画面を見ながらの授業でした。基礎科も実践科も同じような流れだったんですが、毎回事前に提出する課題があって、提出した自分の翻訳を頭から先生と一緒に見ていき、先生が気になったところでフィードバックをいただきながら、自分でも疑問に思った部分があれば都度質問をしていくという形で進みました。課題の最初から最後まで丁寧に的確なアドバイスをいただけたので、とても勉強になりました。
実践科の修了後に、“ブラッシュアップ講座”という単発のグループ講座を受講したことがありましたが、挙手して質問をしたりする授業風景が新鮮で、自分と違う視点の意見がたくさん聞けて面白かった反面、発言をするのが苦手なので、講座内では聞いているだけになってしまって、私の性格ではマンツーマンで良かったなと感じました。
現在のご状況と今後の目標について教えてください。
講座修了後に、ワイズ・インフィ二ティの制作部にチェッカーとして声をかけていただき、1年ほど、さまざまなジャンルの翻訳に触れながら演出の仕事を学びました。現在は、フリーランスとして演出の仕事を受けるかたわら、事務系の仕事を週3日程度しています。
また、月1でのペースで書籍の翻訳の勉強も続けています。最近ではイギリスにも行きました。『トムは真夜中の庭で』に登場するイーリー大聖堂やモデルになった著者フィリパ・ピアス氏の旧邸、「グリーン・ノウ物語」シリーズのモデルになった著者ルーシー・M・ボストン氏のマナー・ハウスなど、物語の舞台になった場所を巡る旅でした。著者の縁の方からお話も伺え、物語の世界を訪れたかのようで、この特別な場所で見たもの、聞いたこと、味わったもの、感じたこと、すべて忘れたくないなと思いました。 今後も、好きな翻訳の世界に携わりながら、新しいジャンルにも挑戦をしつつ、いろいろ学んでいきたいと思っています。