2018.10.26
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.54
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こんにちは。
ワイズ・インフィニティ教育事業部の花田です。
エンタメ作品に頻出する要素といえば、
軍隊、銃器、法廷、マザーグース、そして
キリスト教ではないでしょうか。
そのキリスト教の聖典「聖書」の日本語版に、
新たな翻訳が加わろうとしています。
その名も「聖書協会共同訳」。
現在広く流用している「新共同訳」が
刊行されたのが1987年ですので
実に30年ぶりの新たな翻訳ということに
なります。
「礼拝にふさわしい聖書を」という説明が
ついているとおり、礼拝で朗読される聖書を
目指しているということですが、
詳しい説明を知りたい方は
日本聖書協会の公式サイトをご確認ください。
(↓外部リンクです)
http://www.bible.or.jp/know/know31.html
変更された訳の例がいくつか載っていましたが
新共同訳 聖書協会共同訳
「いなご」⇒「ばった」
「メロン」⇒「すいか」
など、少々イメージするものが違ってくるので
引用する際は注意が必要ですね。
現在はネットで検索できるのは「口語訳」と
「新共同訳」のみで、新訳が対象になるのかは
不明です。
また、ネット検索ではルビが出ないため
読みが分からない語が出てきた時のために
書籍版も手元に置いておいたほうが無難でしょう。
字幕翻訳の場合、聖書の引用は
そのままだと読み切れないことがほとんどで、
また表記についても他との統一があったりするため、
意味が外れないように参考程度に
確認するという使い方が多いように思います。
つまり、翻訳そのものは自ら行う感じですね。
また、原文が文語だからと言って
「舊新約聖書」(発行 日本聖書協会)にあるような
文語体で書きすぎると、観客や視聴者が読んでも
理解できなくなってしまうので
程度の問題もあります。
聖書以外にも礼拝や祈りなども頻出ですので
いつどのような案件が来てもいいように
資料はそろえておきたいですね。