通信講座 受講生限定のイベント(Q&Aセッション)を開催しました!
2023.09.15
去る9月2日(土)に、通信講座の受講生(修了生も含む)を対象とした「Q&Aセッション」を開催いたしました。
ご登場いただいたのは、プロの翻訳者としても活躍されている、風間先生(英語)、蔡七美先生(韓国語)、鳥居怜子先生(中国語)です。
プログラムの前半では、30分ごとにそれぞれの言語の講師が、事前に参加者からいただいた質問を回答してもらいました。
・字幕翻訳のお仕事に携わった経緯
・仕事の醍醐味
・学習者時代に行っていた学習方法は?
・日常生活で心掛けているルーティーン
・おすすめの参考資料(地図帳など)
・字幕を客観的に見て修正する方法
・どうやって翻訳会社や映像翻訳の仕事を探したらいいのか
などなど…
言語によって異なる質問もあれば同じ質問もありましたが、三者三様の回答となり、非常に興味深かったです。
特に「リサーチ方法について知りたい」という質問への回答で、鳥居先生が「ネイティブに聞いたとしても分からないこともある。聞く相手の年齢層を変えてみると意外に答えが返ってきたりする」という言葉に、翻訳は言語ができればそれだけで完璧というわけではないことを実感しました。
また、蔡先生も、「翻訳に取りかかる前に知識をどれだけ蓄えるかで、翻訳そのものの質が違ってくる」とおっしゃっており、調べものの重要性を説いておられました。
翻訳会社はどんな翻訳者を抱えているかによって作業の質も違ってくるので、いい翻訳者が欲しいと思っている。なのでトライアルを受ける時は、自分がその翻訳会社をよくしてやるんだ、くらいの気持ちで臨んでほしい、という最後のメッセージには、翻訳会社の一スタッフとして大変ありがたい言葉をいただきました。
ハリウッド作品を手がけることが多い風間先生は、調べものに関して、原作がある作品を翻訳することもあり、その際は必ず原作物に目を通すという翻訳者としての基本姿勢に加えて、「原文を尊重して、逃げずに最後まで真正面から挑戦することが大事」という、これもまた基本でありながら、字数制限を言い訳にごまかしたり諦めてしまったりする翻訳者への戒めとして心に響く言葉でした。
ご参加いただいた皆様との交流会では、ご自身の勉強法や課題をやる時間をどう捻出しているかなどについてお話しいただきました。
時間も迫っていたため、あまり深いところまでお話しすることができなかったのですが、参加者同士、連絡先の交換も行うことができましたので、これをきっかけに横のつながりを広げていってもらえればと思います。
参加された皆さん、本当にありがとうございました。 またこのような交流できる場を設けられたらと思います。