通信講座 受講生限定のイベント(Q&Aセッション2024)を開催しました!
2024.07.11
通信講座の受講生(修了生も含む)を対象とした「Q&Aセッション」を、今年も開催いたしました。
初めに参加者の皆様に一人ずつ簡単な自己紹介をしていただき、
その後はメインコーナー、現役の字幕翻訳者による質問回答タイムです。
今年ご出演いただいたのは、韓日字幕翻訳者として活躍されている加門先生。
スクールでは通信の添削をご担当いただいているため、参加者の中には
実際に加門先生の添削を受けたことがあるという方もいらっしゃいました。
事前に参加者の皆様からお寄せいただいた質問の例はこちら↓
・韓国語を学んだ経緯
・最近観ているドラマや映画
・訳の質を保ちつつスピードをあげるために必要な力/その力をつけるために効果的なトレーニング
・納品をするまでの実際の作業の順番と、各作業の時間配分/中でも重要と考えている行程
・デビューしたての頃、仕事を獲得するためにしていたこと
・翻訳で悩んだ時はどうしているか
・翻訳者同士のコネクションの作り方や活かし方 等々…
気になる質問に、一つ一つとても丁寧且つ具体的に回答していただきました。
特に印象に残ったのは、「しっくりくる日本語が出てこないときはどうしたらいいか」という
質問に対して、次のような回答をされていたことです。
「その場面、その人物だったらなんて発言するかをよく考えることが大切です。
例えば電車で近くに高校生のグループがいたら、話をこっそり聞いてみる。
そうすると、最近の若者はこういう話し方をするんだという引き出しが増えます。
病院に行くことがあったら、実際に先生や受付の人はどういう風に専門用語を使っているか
注意して聞いてみる。美容室で興味のない雑誌を置かれても、とりあえず読んでみて
言葉を知っていく。普段の日常が、実は語彙の宝庫なんです。」
(※回答いただいた内容を一部まとめています)
加門先生にとっては外出すべてが取材を兼ねていることに驚かされながら、
それだけ普段から周囲にアンテナを張って日本語を蓄積していく姿勢が
大事なんだということを実感しました。
質問コーナーの後は、参加者同士の交流会タイム。
ブレイクアウトルームを活用して、より少人数で
普段抱えている翻訳についての悩みや不安だったり、
自分なりの勉強法、字幕翻訳を目指したきっかけなど
思い思いのテーマでお互いの現状を共有していただきました。
日頃、他の受講生と関わる機会が少ない通信講座ですが
同じ字幕翻訳を学習する仲間と話すことで、モチベーションにも
繋げられたのではないかと思います。
話に花が咲いた交流会の時間もあっという間に過ぎ去り、
最後は希望者同士のみ連絡先を交換して、無事イベントは終了しました。
改めてご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今後も定期的にこのようなイベントを開催していくことで
少しでも横の繋がりの促進や不安・疑問解消の助けになれたらと思っておりますので
今回は都合が合わず参加できなかったという方も、
是非また次の機会にお会いできましたら幸いです。