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修了生から見たワイズ・インフィニティ

字幕翻訳を知れば知るほど、機械にはまだ追いつくことが難しい分野だと感じています。だからこそ、人間が翻訳をする意味や意義、やりがいが詰まった仕事なのだと思います

A.Tさん

講座 東京校 中日字幕翻訳講座
修了年月 2021年2月
修了後の進路 2021年11月にワイズに登録

映像翻訳者を目指したきっかけは?

字幕翻訳者になりたいと意識したのは、30歳を目前にした頃かと思います。1年の半分を中国で、残りを日本で生活したいと考えて、どこにいても仕事ができることから、まずは実務翻訳という仕事を選びました。
20代から実務翻訳で経験を積んできましたが、翻訳者として仕事の幅を広げたいと思っていました。以前、翻訳会社で働いていた時、同僚に字幕翻訳者の方がいて、「どれだけ機械翻訳が台頭しようとも、字幕は人間にしかできない」と聞いたことがあり、翻訳者として成長を目指すのであれば、人間にしかできない分野にチャレンジしたいと思い、字幕翻訳者を目指すことに決めました。

まずは字幕翻訳者の求人を探しました。どのようなジャンルで、どういった人材が求められているのかをリサーチしました。
次に字幕翻訳者になるにあたり必要な環境や知識、ハード面、費用面の調査をしました。SSTやBabelなどのソフトウェアのほか、必要なPCのスペック、スクールに通わなければ目指せないのか、といった周辺知識も集めました。

ワイズ・インフィニティの講座を受講したきっかけを教えてください

授業料と期間、通いやすさを一番に考えていました。ワイズを受講する時点ですでに実務案件に携わっていたので、スクールでの受講期間はなるべく短くしたいと考えていました。また、オンライン受講ではなく、直接教室で講師の先生や他の受講生と交流しながら学びたいと思っていましたので、自宅からの通いやすさも重視していました。

通いやすいエリアにあり教室で対面授業を受けられること、そして講座修了後にトライアルが受けられるという点、そして一番の決め手は、受講前に受けた編入試験で、自分に何が足りないのか、また受講することでこの不足している点を補えると確信できたことです。

講座を受講した感想を教えてください

和気あいあいとしながらも、ポイントをしっかりと押さえた、かゆいところに手が届く講座だったと思います。

先生もクラスメイトも大変親しみやすく、編入生の私もすんなりと教室になじむことができました。最初にSSTの操作方法について教えていただき、自分の操作方法よりも効率的で効果的な方法を学ぶことができ、また細かい疑問についても丁寧に指導してくださったおかげで、後の翻訳の授業で大変役に立ちました。先生が受講生に指導を受けたい場面を選ばせてくれたので、自信が持てなかったり、疑問や心配事がある場面を重点的にご指導いただくことができ、大変ありがたかったです。

お仕事の状況は?

現在は数社から定期的にドキュメンタリーやドラマ、映画の翻訳をご依頼いただいており、7~10日に1本程度納品しています。平日は勤務時間前後、土日は終日稼働しています。忙しいときは深夜・早朝にも稼働しながら仕事を進めています。

私は字幕翻訳の勉強を本格的に始める前に、ドキュメンタリーの字幕翻訳の仕事をしていましたので、仕事をしながら受講を続けていました。受講後はそのドキュメンタリーの仕事をしていた会社に字幕翻訳の講座を修了したことをお知らせし、ドキュメンタリー以外の分野でお仕事をいただく運びとなりました。また、友人知人、実務翻訳で築いた人脈などからお仕事を紹介していただいたり、トライアルを受けるなどして、ドラマや映画の仕事も始めました。

字幕翻訳のお仕事の魅力や、面白いと思う点は?

一言でいうと難しいですが、難しいからこそ面白くて、やりがいがありますし、それぞれの作品に愛着も湧き、やり遂げた時の達成感を持つことができます。だからこそ、公開された時は喜びもひとしおですね。

逆に、大変だと感じるところをいくつかピックアップすると、
まず、作品やキャラクターの設定に合致した「こなれた日本語」でセリフを考えること。
時代劇や現代劇、インタビューなどを扱いますので、作品の背景やキャラクターに合ったセリフ作りが重要です。特に時代劇の場合は、高貴な身分のキャラクターや時代に即した表現にすることに注意していますが、難しさを常に感じています。また男性キャラクターもいますし、女性だとしても幼女から老婆までいますから、口調が単調にならないように工夫すると同時に、作品に描かれているキャラクター像と合致する一人称や呼称を考えて、原音で作品を見る視聴者と、字幕で見る視聴者とが、できるだけ同じ印象を持てるように努力を重ねています。
それから、作品ごとのルールを確認すること、またそのルールを徹底すること。
スポッティング(字幕ソフトでの作業)のルールや表記ルールは作品ごとに違いますので、複数の作品を並行している時は、間違いがないように注意しています。特にスポッティングを間違えてしまうと文字数にも影響しますので、きちんとルールを確認し取り組むように気をつけています。作品ごとに別途表記表などが設定されている場合があるので、それぞれの作品のルールを見落としがないよう、複数の作品を並行して作業する場合、スポッティングをする時に必ずルールの再確認を徹底しています。

これから学習しようとする方へメッセージをお願いします

私は映画やドラマが大好きだから字幕翻訳者を目指したというより、翻訳者として仕事の幅を広げたいと思い、字幕翻訳へ歩を進めました。とはいえ、映像に全く興味がなかったわけではなく、幼少期から海外ドラマや映画は字幕のほうが好きでしたし、学生時代はドラマなどを見て中国語への理解を深めていました。実務翻訳が台頭する今、仕事の幅を広げるならば、人間にしかできない翻訳に挑戦したいと思い、「字幕翻訳」の世界に足を踏み入れました。

字幕翻訳は実務翻訳以上に「こなれた表現」が求められます。中国語は4文字もあれば大概の現象を説明できますが、日本語はそうはいきません。原音にこめられた真意をくみ取り、限られた字数で表現することが必要です。時には台本に矛盾がありストーリーの展開に疑問を持つこともありますし、早口でまくしたてられてしまい到底セリフが入らないと思うこともあります。ネットスラングや新語なども日々登場しますし、呪文やオリジナルの漢詩、中国語ネイティブでも理解に苦しむ表現が現れることもあります。それにもがき苦しみながら訳を生み出すことが、字幕翻訳者なのだと思います。

字幕翻訳者は単に言葉を置き換えるだけではなく、日本語しか分からない視聴者が原語の視聴者と同じように作品を楽しめるように「翻訳」する、いわば作品の懸け橋となる存在です。機械翻訳の台頭が著しく、いつかは人間の翻訳者が不要になると言われて久しいですが、字幕翻訳を知れば知るほど、機械にはまだ追いつくことが難しい分野だと感じています。だからこそ、人間が翻訳をする意味や意義、やりがいが詰まった仕事なのだと思います。
苦しみ、あがき、もがきながら、それでも作品と真摯に向き合えば、作品のほうから語りかけてきてくれます。そして、それだけ真剣に向き合い、深く理解した作品が、多くの視聴者の方の目に触れ、楽しみを提供する存在となるのです。だからこそ責任は大きく、求められるレベルも高いですが、魅力的で達成感のある仕事です。血の通った人間ならではの表現ができる。それが字幕翻訳です。

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