2019.11.08
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.104
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こんにちは。
ワイズ・インフィニティの花田です。
先週、1ヵ月超にわたって熱戦が繰り広げられた
ラグビーワールドカップがついに終了しました。
始まる前は、ほとんどルールも知らず、
試合もほぼ見たことがなかったのですが
解説やテロップのおかげで
テレビ観戦ながら楽しむことができた方も
多いのではないでしょうか。
私もそのうちの一人ですが、
サッカーとはまた違った魅力があり、
「紳士のスポーツ」と呼ばれる理由も
何となく分かった気がします。
さて、惜しくも準々決勝で敗れた
日本チームですが、
最初にメンバーを見た時に、
海外出身の選手が多いことに驚きました。
オリンピックなどの国籍主義と違って
所属協会主義をとっているのが理由ですが、
競技そのものの他にも、知らないことが
いろいろあって、すごく興味深かったです。
今回、日本代表の主将を
務めた人物といえば、皆さんご存じの、
リーチ・マイケル。
はい、何か違和感を覚えましたでしょうか?
連日、紙面をにぎわせていた時の表記は
「リーチ マイケル」。
そう、中黒(・のこと)ではなく、
半角アケでした。
外国人名の姓と名を区切る際、字幕翻訳では
中黒を使うのが一般的なので
なぜ半角スペースなんだろうと、
最初は不思議に思いました。
「マイケル」がミドルネームなのか?とさえ。
(ほんと無知ですね…)
調べてみて謎はすぐ解けました。
日本国籍を取得した選手は
姓→名 の順に表記し、
しかも協会のサイト上の表記では
姓と名の間の半角アケもないようです。
アケは新聞社や雑誌社特有の表記ルールかもしれません。
外国籍選手は「名・姓」の順番とのこと。
リーチマイケルもかつては
「マイケル・リーチ」だったそうで
そういえば、解説の人がたまに
「マイケルリーチ」と言っていたので、
昔から知っている人は、
つい癖でそう呼んでしまうのかもしれませんね。
ちなみに、現在のワールドカップの
公式サイトでは
「リーチ・マイケル」と表記されています。
ただ、このサイトは漢字表記の選手もいれば
アルファベット表記の選手もいて、
統一という観点では作成途中なのかもしれず、
表記の参考にはしないほうがいいかもしれません。
長くなってしまいましたが、
外国人名の表記は、スポーツ選手に限らず
映画・ドラマの俳優やスタッフの場合も
表記ゆれが結構多いので気を使います。
公式サイト、作品サイト、イベントサイト間で
微妙に異なっている場合があるので
普段から情報を整理しておくとよいかと思います。