2019.05.24
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.80
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・英日字幕講座基礎科(大阪校)
6月1日(土)13:00~15:00
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こんにちは。
ワイズ・インフィニティ 教育事業部の
花田です。
このメルマガを読んでいる方の多くは
動画配信サービスを利用しているのではないかと
思います。
私は最近まで1つのサービスだけ利用していたのですが
見たいものが一時的になくなったので
別のサービスを利用してみることにしました。
どれも2週間~1ヵ月の無料体験期間が
用意されているので、
どれにしようか迷う時は便利ですね。
で、ある映画を見ていた時のこと。
途中で字幕の違和感に気づきました。
いわゆる訳の「うまい・ヘタ」ではなく
どうやら字幕の暗黙のルールに反していたからのようです。
まったく同じ字幕が何枚も連続して出る。
短いセリフの掛け合いを1枚もアウトにすることなく
すべて字幕として訳出している。
手書きのメモが画面に映っているのに字幕が出ない。
直訳すぎて言っている意味を把握するのに
時間がかかる(これはうまい・ヘタかもしれません)。
など
見終わった後に、
これは翻訳者の経験不足などではなく、
翻訳学校などでやるような字幕の訓練を
ほとんど受けていないからではないか、という疑念が
湧き起こりました。
字幕翻訳のお仕事をするうえで
必ずしも翻訳学校に通う必要はありませんが、
翻訳する際に注意すべき点やルールなどは、
ただ映画が好きで漠然と見ているだけでは
決して身につかないものです。
最近何かと耳にする字幕の質の問題は
単に新人の起用が多いというより
こうした細かい決まり事に精通していない翻訳者が
増えているからかもしれません。
そして一番怖いのは、
そういった翻訳者が増えることではなく
違和感のある字幕に
視聴者が慣れていってしまうことです。
妙な字幕が当たり前になってしまえば
現在の基準で「普通」とされている字幕を
作るためにかけている時間と労力が
必要なくなってしまいます。
果ては、機械翻訳でいいのでは?というところにまで
行きつく可能性だってないとは言えません。
そうなってしまわないために、
一定の質を保つ努力(個人だけでなく、企業も企業間も)が
必要になるのではないでしょうか。