こんにちは!
今日は『朝日新聞の用語の手引』からでは
ないのですが、言葉のクイズをします!
最近、日本語の本について読んだのですが、
使い間違えている日本語が多いことに
気付き、へこみました…(笑)
日本語の語彙力についての本だったので、
慣用表現など日本語らしい表現が多く、字幕には
使わないような言い回しも多かったのですが、
本に書かれていた言い間違えやすい日本語表現を
10個ピックアップしてみました。
以下の日本語の誤りを直したり、
どこが変か考えてみてください!
1. 音程が高い
2. 永遠と続く
3. 人は見ためによらぬもの
4. 垣間見せる
5. 食料事情
6. 最大の焦点
7. 瞬間最大風速
8. (サッカーの)ロスタイム
9. 見栄えがよい
10. 野菜が炒まったら
では、正解です。
1. 音程が高い→音が高い、音域が高い
「音程」は音と音の高さの違いを表し、
「音程が合っている」「音程が外れている」
といった使い方するので、
「音程が高い」では、意味をなさないとのことです。
2. 永遠と続く→延々と続く、永遠に続く
「永遠」と「延々」は聞き間違えて
覚えてしまっている方が多いようです。
「永遠」を使う場合は、助詞を変えればOKです。
3. 人は見ためによらぬもの→人は見かけによらぬもの173
これも、聞き間違えて覚えてしまいそうです。
4. 垣間見せる→垣間見る
「垣間見る」は「垣の間から見る」ことで、
ちらっと見るという意味です。
「垣間見せる」という表現はありません。
5. 食料事情→食糧事情
「食糧」は、米や麦などの主食のことで、
「食料」は、副食物を含む食べ物全般を指します。
『朝日』にも使い分けが載っています。
6. 最大の焦点→焦点になる
「焦点」は、レンズを通った光が集まり、像を結ぶ点。
「最大」「最小」と形容されるものではありません。
「最大の焦点は~」と耳にすることもありますが、
字幕では避けた方が良さそうですね。
7. 瞬間最大風速→最大瞬間風速
「瞬間風速の最大値」のことなので、
最大が先にくるのが正しいです。
8. ロスタイム→アディショナルタイム
ロスタイムは和製英語で、日本以外では
使われていませんでした。
2010年に、日本サッカー協会が
アディショナルタイムに統一しました。
字幕に携わる者としての感想は、
「字数が増えてしまった…」ですね(笑)
9. 見栄えがよい→見栄えがする
「見栄え」に「栄える」という言葉が
含まれているので、「見栄えがよい」は
重複表現になります。
10. 野菜が炒まったら→野菜を炒めたら
「炒める」という言葉はありますが、
「炒まる」という言葉はありません。
「炒める」という言葉を使って
野菜を主語にするのは難しいので、
「野菜を炒めたら」「野菜に火が通ったら」と
野菜を目的語にするしかないようです。
いかがでしたでしょうか。
数年前に日本に留学中の友人に
日本語能力試験の1級(N1)の
問題について質問されましたが、
なかなかパッと答えられなかったのを
思い出しました。
日本語って難しいですね…
でも、面白いです!
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