2018.11.16
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.57
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こんにちは。
ワイズ・インフィニティ教育事業部の常宮です。
皆さん、放送翻訳というジャンルの翻訳を
聞いた事はありますか?
字幕翻訳を学習されている方は
日本のニュースやバラエティ番組などに付いている字幕は、
映画などの字幕とはちょっと違うなぁ~と
思った事があるかもしれません。
放送翻訳は、一言で言うと、テレビ局からくる
外国語関連のお仕事の事です。
字幕翻訳は、完成した映像作品を訳すのに対し
放送翻訳は、これから作る番組のための翻訳作業をします。
例えば、海外のロケ映像や街頭インタビュー映像。
収録した映像自体は、数時間分ですが
実際に放送できる枠は、数分です。
しかし、どの部分が、テレビ的に使えるコメントなのか
番組の制作スタッフは、外国語が分からなければ
選定する事が出来ません。
そこで、放送翻訳者が映像をくまなく訳して
日本語原稿にしていきます。
この作業を「映像起こし」とも言います。
「起こし」という言葉からも、映像そのものが
日本語原稿になる様子が伝わりますよね?
ここで、字幕翻訳と大きく違う点は、
台本がない場合が多い事と、
翻訳の時に、省略をしてはいけないという点です。
字幕翻訳には、スクリプト(台本)がありますが、
放送翻訳で取り扱う映像(インタビューやニュース)は
台本なしに生まれる会話や発言がほとんどのため
自分の耳を頼りに、翻訳をします。
そのため、ある程度のヒアリング力が必要です。
通訳経験を活かして放送翻訳者になる方が多いのは
台本なしの会話をその場で訳すプロセスと似ている
からなのかもしれません。
また、どこが番組的に重要なのか、判断するのは
ディレクターなので、放送翻訳の際は
どんな言葉も翻訳不要と指示がなければ
全てを翻訳します。
翻訳以外にも、海外のオンラインニュースで
情報の裏どりをしたり、電話インタビューの
アポイントをとったり等の作業もあり、
現場では、番組を制作するスタッフの一員として
とても頼りにされます。
そうやって、自分が翻訳やリサーチしたネタが
無事に放送された時の達成感は
放送翻訳の仕事ならではの醍醐味です。
ワイズ・インフィニティでは、これまで
グループ講座で放送翻訳講座を開講していましたが
今年の12月より、マンツーマン講座に
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マンツーマンレッスンになったことで
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担当:常宮、田村