2018.04.20
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.28
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【 ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 】
こんにちは。
ワイズ・インフィニティ教育事業部です。
今週はスポッティングについてお話ししたいと思います。
スポッティングとは簡単に言うと、
字幕の表示時間(開始時間と終了時間)を
決める作業、および決めたものを指します。
つまり字幕制作ソフトSSTG1を使って
字幕が出るタイミングを取る作業ですね。
かつて、スポッティングは専門の作業者がいて
翻訳家は翻訳をする事が仕事でした。
しかし、現代では、SSTG1という
便利なソフトができたので、スポッティングは
翻訳者の仕事の一部となっていて、これから
字幕翻訳者を目指すという方には
必須のスキルと言えます。
翻訳者が字幕制作ソフトで
字幕のタイム取りまでするの?!
と驚かれましたか?
ワイズ・インフィニティの通学講座では
プロと同じ制作方法で、学習いただくため
実践科からSSTを導入しています。
SSTの基本操作から応用の技術まで
計3回の集中講座でみっちり学習し
その後、全ての課題はSSTで
制作していただきます。
スポッティングは慣れるまでは時間のかかる作業なので、
いかに速く正確に取るかで、翻訳に充てられる時間が
変わってきます。
では、早く正確にスポッティングを取るには
どうすればいいのか。
残念ながら(!?)裏技のようなものは存在しません。
やはり練習あるのみと言えるでしょう。
スピードと正確性は相反するものですので、
どちらかを優先させるともう一方は疎かになります。
でも、それでいいのです。
例えばスピード9・正確性1の割合でスポッティングを
行ったとすると、時間的には速いですがIN点や
カット変わりの処理がめちゃくちゃになるでしょう。
しかし速度が前回より速くなっていれば合格です。
そして、その後、スピード1・正確性9の割合で
スポッティングを行います。
ここでの「スピード」とは必ずしも手を動かす「速さ」ではなく、
1枚のスポッティングを取り終えるまでの「早さ」と
考えてください。指をゆっくり動かすということではなく
何回も音の起点を探ってIN点を正確に取っていくことです。
取り終わった後に、自身でチェックしてみて
前回よりミスが少なければ合格です。
この2通りの訓練を交互に行うことにより
スポッティングのスキルアップが図れます。
スピードと正確性という2つの要素が
らせん状に絡みながら上へと伸びていくイメージです。
ただし、このやり方は、実案件(実際のお仕事)では
行えないと思いますので
あくまで練習時とお考えください。
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