2018.06.08
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ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 Vol.34
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【 ワイズ・インフィニティ 映像翻訳通信 】
こんにちは。
ワイズ・インフィニティ教育事業部の花田です。
「ネイティブスピーカー」と聞くと
その言語のことなら何でも分かる、と
いうのが一般的なイメージだと思います。
翻訳者さんの中には、原語の解釈に迷ったら
知り合いのネイティブに確認する方もいますし、
原語音声の書き起こしを行っているネイティブの
作業者さんもいます。
原語(原音)の解釈や聞きとりなどは
ネイティブスピーカーのほうが翻訳者よりも
素早く正確に答えを出せる場合が多いでしょう。
一方、外日の翻訳作業においては、ターゲット言語の
ネイティブ(例えば英日翻訳なら日本語の
ネイティブ、)が行うことが多いかと思いますが、
日本語ネイティブだからといって必ずしも
日本語を正しく運用できるとは限りません。
言っている内容は分かるが、文法的におかしい、
違和感がある、といった事例は
テレビのバラエティ番組やインタビュー回答などを
見ればすぐに遭遇します。
一番多いのが「ら抜き」言葉でしょうか。
例えば、あるタレントが「すぐ来れる?」と言い、
画面下のテロップは「すぐ来られる?」と
なっている映像など、よく見ませんか。
あるいは、二度三度同じ言葉を言っているけど
テロップは1回に省略していたり、
そのまま聞くと日本語としておかしいけど
テロップでは「てにをは」を追加したり
接続詞を補ったりして分かりやすくしていたり。
(まるで字幕ですね…。)
ドラマのセリフのように、てにをはも接続詞も
文の構造も完璧な形で話す人なんて
日常的にはそういないと思います。
しかし翻訳のお仕事では
そういうわけにはいきません。
あえて分かりにくさを演出する場合などを除いて
理路整然に(というと語弊がありますが)、
特に字幕の場合は、一度読んだだけで
理解できるように分かりやすく書くことが
求められます。
では、どうすればそのような文章を書くことが
できるようになるのでしょうか。
まずは普段から心がけることです。
メール、会話、SNSなど、私たちは
日常的に言葉と接しています。
普段から気をつけていないことを
いざ翻訳の仕事をやろうという時に
できるかというと疑問を持たざるを得ません。
まずは、自然に違和感を覚えるくらいまで
意識し続けることが重要です。
メールを打つ時、人と話す時、
テレビを見る時。
今日から意識を変えていきましょう。
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